増刊号特集 泌尿器科検査パーフェクトガイド
Ⅱ疾患別:実施すべき検査と典型所見
[4]尿路機能障害・閉塞性疾患
過活動膀胱
橘田 岳也
1
,
菅野 由岐子
1
,
篠原 信雄
1
1北海道大学大学院医学研究科腎泌尿器外科学分野
pp.153-155
発行日 2017年4月5日
Published Date 2017/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205944
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◉過活動膀胱(overactive bladder : OAB)は,尿意切迫感を必須症状とする症状症候群で,通常は頻尿・夜間頻尿を伴い,切迫性尿失禁を伴うこともあるが,必須症状ではないものである.
◉OABの診断には,自覚症状の問診,病歴の聴取,過活動膀胱症状スコア(overactive bladder symptom score : OABSS),身体理学的所見・神経学的所見,尿検査,残尿測定を行う.
◉一次治療として少なくとも12週間の継続治療を行っても抵抗性である場合は難治性OABと定義され,病態の見直し,尿流動態検査などの施行を検討する.
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