増刊号特集 泌尿器科外来パーフェクトガイド—誰にでもすぐに使える!
11.先天性および小児泌尿器科疾患
92.陰囊水瘤—近医で陰囊穿刺を行い水を抜いた患児です。
山口 孝則
1
1福岡市立こども病院泌尿器科
pp.366-369
発行日 2015年4月5日
Published Date 2015/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205304
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Point
●小児水瘤のほとんどは腹膜鞘状突起の閉鎖不全に伴い,内容液は腹腔内由来の鞘液である。
●透光性腫瘤が特徴で,超音波検査で診断は容易である。
●自然治癒傾向が強く,原則として早期治療の必要性はない。
●小児水瘤の多くは腹腔との交通性が大きな要因のため,穿刺は禁忌である。
●長期間緊満した水瘤,年長児で発症した大きな水瘤,陰囊から腹腔までおよぶ巨大交通性水瘤(ASH)などが手術適応である。
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