知っていると役立つ泌尿器病理・36
症例:50代・男性
浦野 誠
1
,
黒田 誠
1
1藤田保健衛生大学医学部病理診断科
pp.227-230
発行日 2015年3月20日
Published Date 2015/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205177
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症例:50代・男性
全身倦怠感と下腹部痛を主訴に受診。腹部膨隆を認め,画像診断にて左腎腫瘍を認めたが,他臓器に悪性腫瘍を疑う所見は明らかではなかった。血管に富む腫瘍のため,塞栓術後に左腎全摘術が施行された。腫瘍は腸管へ浸潤しており完全摘出が困難で,術後化学療法が行われた。約1年半後,腹腔内出血のため死亡した。図1は左腎腫瘍の肉眼像で,図2,3,4はその代表的な組織像である。
1.肉眼像から推定される診断を述べよ。
2.病理診断はなにか。
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