Japanese
English
手術手技
尿道狭窄に対するTUR
Direct Vision Urethrotomy and TUR for Urethral Strictures
三木 誠
1
Makoto Miki
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室
1Department of urology, Jikei University School of Medicine
pp.833-837
発行日 1978年9月20日
Published Date 1978/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202612
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緒言
TURの主な対象は前立腺や膀胱の疾患であり,それら疾患のTURに際しては"尿道が切除鏡挿入可能な大きさであること"が一つの条件1)とされている。すなわち尿道狭窄があれば,TURそのものの適応は制限を受けることになり,一般には尿道狭窄がTURの対象と考えられることはほとんどなく,まれに術後の膀胱頸部狭窄がTURの対象になる程度である。しかし,逆にこのTURを積極的に尿道狭窄の治療に応用しようとの試み2)もあり,直視下内尿道切開術3〜5)とならび今後ますます盛んになると思われる。もしこのような直視下で行なわれる経尿道的手技により,尿道狭窄の多くが治療でぎれば,臨床的に極めて望ましいことであり,TURの適応範囲もひろがることになる。
著者は1975年9月来,尿道狭窄に対して直視下内尿道切開術とTURを組み合せて施行し,よい成績を得ているのでその手技を中心に解説する。
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