交見室
泌尿性器悪性腫瘍患者における臨床検査成績の動向について/痛風に合併した二次的蓚酸腎について
池上 奎一
1
1熊本大泌尿器科
pp.586-587
発行日 1978年6月20日
Published Date 1978/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202574
- 有料閲覧
- 文献概要
本誌32巻3号に掲載された朝日俊彦氏らの「泌尿性器悪性腫瘍患者における臨床検査成績の動向--第1報:血沈値,α2-globulin値,末梢血リンパ球数,PPD反応について」を興味深く拝読した。
最近泌尿器科領域においても腫瘍免疫の問題が注目されており,泌尿性器悪性腫瘍に対する免疫学的検査や免疫療法に関する報告が増えつつある。このような背景下で著者らは血沈値,α2-globulin値,末梢血リンパ球数,PPD反応の4つのパラメーターを選び,制癌剤の多剤併用療法,すなわちFOBEM療法を施行した52例を対象として,予後の推定や治療効果の判定に対するこれらパラメーターの有用性を検討している。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.