Japanese
English
手術手技
恥骨上式前立腺摘除術
Suprapubic Prostatectomy
鈴木 唯司
1
,
古川 利有
1
,
工藤 達也
1
Tadashi Suzuki
1
,
Toshiari Furukawa
1
,
Tatsuya Kudo
1
1弘前大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Hirosaki University School of Medicine
pp.407-411
発行日 1988年5月20日
Published Date 1988/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204738
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
前立腺肥大症の各術式にはそれぞれ一長一短があるが,恥骨上式前立腺摘除術は大きな視野のもと腺腫の完全な摘出が極めて簡単,安全にでき,同時に膀胱の状態を確認しうる利点がある。しかし,腺腫摘出後の腺床よりの出血の抑制の困難さが特に問題であった。静脈性出血は前立腺摘除後の残腔の収縮に伴い自然に減少するが,動脈性出血に対してはいろいろの方法が考案,改良されてきた1,2)。現在,我々は前立腺動脈を被膜下で結紮する方法と,前立腺摘除後,膀胱頸部を腺床腔を通して会陰部に牽引する方法を併用することで止血を行っている。これにより出血は十分コントロールされ,術後の出血,尿瘻形成等の合併症は皆無となった。
最近はTUR-Pが各施設で重用されているが3),教育施設においてopen surgeryの知識をうることも必要と考えており,我々の手術手技を以下に述べる。
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.