Japanese
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特集(増刊号の)2 腎不全
Ⅳ.腎不全の対策
3.人工腎臓
カニューレーション
Cannulation
千野 一郎
1
Ichiro Chino
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, The Jikei University School of Medicine
pp.181-186
発行日 1969年12月25日
Published Date 1969/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200831
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はじめに
慢性腎不全の治療法として,血液透析が今日のように盛んに利用されるようになつたのは,1)透析機械および透析方法の進歩,改良。2) Scri-bner, Quintonなどによつて開発されたsilastic-teflon bypass cannulasの普及があげられる。特に後者のcannulaは1960年,Scribneri1,2)などによつて開発され,その後Quinton3)(1962)により改良され現在に至つている。この間Winged line-shunt4)などの発表がみられるが,大きな改良は認められない。われわれも現在ではQuinton sila-stic-teflon cannulaを用いている。
最近ではcannulasを挿入するいわゆるexte-rnal shuntに対して,Brescia5)などの動静脈吻合によるinternal shuntが多く用いられる傾向にある。これからは外来通院,社会復帰が多くなるにつれて,shuutの管理,入浴などの面からinternalshuntは増加するものと思う。
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