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特集(増刊号の)2 腎不全
Ⅳ.腎不全の対策
3.人工腎臓
血液透析の手技と事故対策
Techniques of the Hemodialysis and Countermeasures for the Dialysis Accidents
大沢 炯
1
Akira Ohsawa
1
1慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, School of Medicine, Keio University
pp.169-180
発行日 1969年12月25日
Published Date 1969/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200830
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緒言
写真,図を中心として上掲の題で短文を作せよという編集の先生方の御意見とのことで筆者にとっては身にあまる光栄ではあると感激すると同時に,簡潔にして要を得ることの難かしさから一般の期待からは程遠いものとなる恐れをひしひしと感じる。さて筆者が初めて人工腎臓の話を聞き自分でやりたいと思つたのは1962年頃のことで本格的に修業することができたのは1963年秋からで当時長期透析にとり組み始めて間もないカナダ中部ウィニペッグのマニトバ大学内科ICUのResidentとして勤務した時に始まる。当時Killを中心にした3〜4名の社会復帰患者を6ヵ月間担当して何とか3名を生き長らえさせ,その間Kelffにて4例程の急性症を扱って,うち3名の回復を見,長期腹膜潅流患者のmanagement等をも行なううちにすつかりこの道に病みついたのが始まりで,その興味と経験は移植などとともに今日に及んでいる。従つて本稿では,数多い関係文献の渉猟は読者の意のままに委ね,なるべく実地に基づいた記述に終始する心算である。
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