診療基本手技
緊急血液透析の手技
松下 茂樹
1
,
大岩 孝誌
1
,
西崎 統
1
1聖路加国際病院内科グループ
pp.372-373
発行日 1984年2月10日
Published Date 1984/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218919
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急性腎不全に対しては,まずその原因を検索し,保存的療法を試みるのが一般的である.しかし進行性に増悪する場合は緊急血液透析を施行せざるをえないことも多い、緊急血液透析を行う場合のブラッドアクセスとしては,①動・静脈の直接穿刺,②静脈カテーテル法,③外シャント作製,などの方法がある.筆者らは血液量が確実に得られ,頻回の使用が可能で,中心静脈栄養路としても使用することができるなどの利点より,近年その適応を広げつつあるShal-donのカテーテルによる血管確保を用いて透析を行っている.当院では,緊急血液透析は,前期研修医が上級医の指導のもとに同手技を施行しているので,この方法についての実際を述べてみたい.
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