Japanese
English
図譜・254
睾丸内注入によるリンパ系造影
INTRATESTICULAR LYMPHOGRAPHY
斯波 光生
1
,
大塚 晃
1
,
南 茂正
1
Teruo SHIBA
1
,
Akira OHTSUKA
1
,
Shigemasa MINAMI
1
1市立札幌病院泌尿器科
1Department of Urology, Sapporo Municipal General Hospital
pp.840-841
発行日 1967年10月20日
Published Date 1967/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200258
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
Gibert(1966)は犬の睾丸内に5ccのEthiodolを注入したところ,その領域リンパ系が描出され,しかも2ヵ月後の睾丸組織像にはほとんど変化がなかつたことから,臨床的応用が期待できると報告した。
われわれは4例の前立腺癌患者の除睾術直前,リンパ管用翼状針を睾丸内に刺入し,アトムAG−2自動調圧注入装置でPopiodolを30〜40分で注入してみた。1側7〜10ccの注入で睾丸被膜は緊張し4側中2側に睾丸リンパ管とL2高のリンパ節が認められ(第1図),15ccの注入では睾丸はさらに強く緊張し,被膜上に造影剤が油滴として認められ,明瞭なリンパ管像(第2図)と,L2〜L4にまたがるリンパ節が描出された(第3図)。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.