特集 泌尿器科診療ベストNAVI
Ⅱ 疾患・病態の診療
8 内分泌疾患
男性不妊症
104 非閉塞性無精子症
永尾 光一
1
,
田井 俊宏
1
,
小林 秀行
1
1東邦大学大森病院リプロダクションセンター泌尿器科
pp.294-296
発行日 2013年4月5日
Published Date 2013/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103173
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1 概念・病因
無精子症は,少なくとも2回の検査において,遠心分離した射出精液中に精子が検出されないものと定義される。非閉塞性無精子症は,精巣生検で確定診断される。精巣容積12ml以下でFSHが高値であれば非閉塞性無精子症と診断されるが,精巣容積が正常(14ml以上)の場合もある。非閉塞性無精子症の病因には,染色体異常,精巣炎,精巣腫瘍,停留精巣,精索捻転症,精索静脈瘤,受容体異常,内分泌異常,抗がん剤治療,放射線治療などがあるが,原因不明が最も多い。
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