特集 泌尿器科診療ベストNAVI
Ⅱ 疾患・病態の診療
2 尿路・性器の損傷
腎・尿管損傷
039 腎損傷
小原 玲
1
,
中島 洋介
1
1済生会横浜市東部病院泌尿器科
pp.117-119
発行日 2013年4月5日
Published Date 2013/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103108
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
1 概念・病因
腎損傷(腎外傷)は腹部臓器損傷の中でも頻度が高く,尿路性器外傷では最も多い。その受傷機転から鈍的損傷と鋭的損傷に分類され,前者は交通事故や転倒・転落事故,スポーツなどに起因し,後者は刺創,切創,銃創などほとんどが暴行に伴う損傷であり,本邦では鈍的損傷が大多数を占める。腎損傷の多くが保存的に治療可能で,画像診断および画像支援治療(IVR)の進歩が大きく寄与している。腎単独損傷よりも他臓器の合併損傷を有することが多い。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.