書評
「今日の救急治療指針 第2版」―前川和彦,相川直樹 監修/杉本 壽,堀 進悟,行岡哲男,山田至康,坂本哲也 編
平出 敦
1
1近畿大学・救急医学
pp.742
発行日 2012年9月20日
Published Date 2012/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102899
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本書は,初版から15年の間使われてきた『今日の救急治療指針』の改訂版である。救急医学は,少子高齢化,産業構造の変化,交通安全社会の構築といった社会の構造変化の大きなうねりの中で,急速に変貌しつつある。
かつて救急医学が,重症救急患者や外因性救急を主な対象として組み立てられていた時代から,内因性の疾病を中心に多様な救急医療ニーズの増大に対応できる効率の高い組み立てが注目されるようになってきた。したがって,こうした多様な領域で,エビデンスに基づいた系統的な診療モデルに基づき,どんな医師でも確実な初期治療ができることが求められるようになってきた。
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