Japanese
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特集 頻尿・切迫性尿失禁
過活動膀胱の今後の展望―新しい疾患概念の導入から8年が過ぎて
Prospect of overactive bladder: 8 years past after introduction of new definition of overactive bladder
吉田 正貴
1
,
宮本 豊
2
,
羽場 知己
2
,
右田 雅子
2
,
工藤 惇三
2
Masaki Yoshida
1
,
Yutaka Miyamoto
2
,
Tomomi Haba
2
,
Masako Migita
2
,
Junzo Kudoh
2
1労働者健康福祉機構熊本労災病院医療情報部
2労働者健康福祉機構熊本労災病院泌尿器科
キーワード:
過活動膀胱
,
尿意切迫感
,
医療連携
Keyword:
過活動膀胱
,
尿意切迫感
,
医療連携
pp.723-729
発行日 2011年9月20日
Published Date 2011/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102485
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要旨 国際禁制学会(ICS)から2002年に報告された新しい用語基準では,下部尿路機能に関する用語が大幅に改訂された。本邦でもこの改訂が下部尿路機能障害の診療と研究に大きな影響を及ぼす可能性が想定されたため,この日本語訳が出版された。当初はこの改定された用語基準に対して多くの懸念が挙げられ,過活動膀胱の診療への混乱が考えられたが,それらに対してさまざまな対応がなされて,大きな問題が起こることもなく現在に至っている。本稿ではこの自覚症状による定義がもたらした功罪と今後の過活動膀胱の展望について概説した。
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