書評
「基礎から読み解くDPC―正しい理解と実践のために 第2版」―松田晋哉 著
齋藤 壽一
1
1社会保険中央総合病院
pp.990
発行日 2007年11月20日
Published Date 2007/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101294
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松田晋哉氏の著書『基礎から読み解くDPC―正しい理解と実践のために第2版』(医学書院)が刊行された。著者は周知のごとく急性期医療を担う病院のベンチマークから診療報酬までの新しい評価システムであるDPCについて設計・開発から普及まで,厚生労働省の作業を中心的に主導してきた研究者である。本書は,まさにそのようなDPCのすべてを考究しつくした第一人者である著者だからこそ,初めてまとめることができた好著となっている。
DPCはこれを導入している360に及ぶ病院の関係者にとっても,その壮大な機能の一部を理解しているにとどまり,容易に全機能を掌握できない拡がりと深みをもった制度である。本書では例示された事例の診療報酬算定方式で示されているように,きわめて平易で具体的な記載により「DPCのすべて」が語られている。
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