特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法
Ⅱ.泌尿器科手術
D.開腹手術
■腎の手術
【根治的腎摘除術】
68.経腰的腎摘除術を施行した患者です。術直後よりドレーンから血性の排液が1時間に150ml程度流出しています。全身状態は問題なく,血圧もやや低い程度です。止血のための再手術の判断は何を目安にするのでしょうか。
土谷 順彦
1
1秋田大学医学部泌尿器科
pp.209-212
発行日 2007年4月5日
Published Date 2007/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101145
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経腰的腎摘除術を行ったのち,通常,後腹膜腔にドレーンを留置して手術を終える。十分に止血を行っても,術直後にはドレーンから血性の排液が多少なりともみられるが,設問では150ml/時の血性排液がみられている。患者の血圧がやや低い以外は全身状態が良好であるため,保存療法を続けているが,現時点で何をすべきか,このままの出血が続いた場合,何をもって再手術による止血を判断するかが問題である。
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