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2006年のSIUは11月12日から11月16日の5日間,南アフリカのケープタウンで開催されました。ケープタウンは南アフリカ共和国の南西に位置し,ヨハネスブルグに次ぐ大都市で,共和国議会が開かれる立法府の首都でもあります。1652年に,ヤン・ファン・リーベックがオランダ東インド会社の補給基地を建設したのがこの町の始まりで,この国の発祥の地としてマザー・シティともいわれています。人口は290万人で,南アフリカのほかの都市と比べて白人の割合が高いようです。1994年,アパルトヘイト(人種隔離政策)が廃止され,2010年にはサッカーワールドカップが開催される予定の,これからますます発展していく融合と調和の都市という印象でした。11月は夏季なので過ごしやすい気候でしたが,冬季は結構寒いそうです。日本からケープタウンへの直行便はないので,東南アジアの主要都市経由か,ヨーロッパ経由のルートになりますが,筆者はシンガポール経由で,ヨハネスブルグで国内線に乗り換えて行きました。会場はCape Town International Convention Centre(CTICC)で,Arabella Sheraton Grand Hotelと直結しており,そのほかのオフィシャルホテルと会場間は,無料シャトルバスが運行していました。
今回のSIUの総演題数は41セッション,964題で,内訳はPodium(12セッション,129題),Moderated Poster(22セッション,460題),Unmoderated Poster(3セッション,300題),Video Session(7セッション,75題)でした。また,あらかじめregistrationをすませておくことにより受講できるInstructional Courses(IC)が10コースあり,そのほかにもSponsored Symposium 6セッション,Sponsored Training 3セッション,Surgical Tips 4セッションとPlenary Sessionが開催されていました。例年に比べて演題数が少なく,日本人の参加者も少なかったようです。
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