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綜説
前立腺肥大症に対する手術療法の変遷と展望―経尿道的前立腺切除術は現在でも標準的手術法か?
Past,present and future surgical treatments for benign prostatic hyperplasia: Is transurethral resection of the prostate still justified?
内田 豊昭
1
Toyoaki Uchida
1
1東海大学八王子病院泌尿器科
1Department of Urology,Tokai University Hachioji Hospital
キーワード:
前立腺肥大症
,
手術療法
,
無作為臨床試験
Keyword:
前立腺肥大症
,
手術療法
,
無作為臨床試験
pp.283-290
発行日 2003年4月20日
Published Date 2003/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100884
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わが国における人口構成の急速な高齢化に伴い,男性高齢者に出現する前立腺肥大症は,今後とも泌尿器科診療において最も多く診断・治療する疾患である。1990年代になり,前立腺肥大症に対する標準的手術法とされてきた経尿道的前立腺切除術(TURP)に代わる,多くのより低侵襲的な手術法が開発された。しかし,10年を経過した現在,これらの低侵襲的とされる新しい手術法は,TURPに取って代わったであろうか? 前立腺肥大症に対する手術療法の長期成績や無作為臨床試験による臨床成績などからみても,臨床効果,長期成績,医療費など総合的にみて,TURに勝るものはないというTURPの長所が浮き彫りにされつつある。
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