小さな工夫
体腔鏡下腎部分切除時の吸収性クリップを用いた腎実質縫合法
座光寺 秀典
1
,
武田 正之
1
1山梨大学大学院医学工学総合研究部泌尿器科
pp.247
発行日 2006年3月20日
Published Date 2006/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100044
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体腔鏡下腎部分切除術時の阻血下腎実質縫合による止血法は,開放手術と同様に腎切離面の止血に優れ,尿漏のリスクも回避できる1)。しかし,腔内での腎の縫合は熟練を要し,かつ温阻血時間短縮のため迅速性も求められる難易度の高い手技である。
われわれは,吸収性クリップ(ラプラタイ(R):エチコンエンドサージェリー社製)を用いて,糸結びを必要としない腎実質縫合を試み,従来の方法より温阻血時間を短縮することができた。
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