Japanese
English
症例報告
硬化局面を呈した胃癌の多発性皮膚転移例
A case of multiple morphea-like skin metastases of stomach cancer
関 姿恵
1
,
田村 敦志
1
,
石川 治
1
Chie KAN
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
転移性皮膚癌
,
モルフェア様
,
胃癌
,
硬化型
Keyword:
転移性皮膚癌
,
モルフェア様
,
胃癌
,
硬化型
pp.1162-1164
発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904167
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51歳,女性.5年前に胃癌(Borrmalm 4型,低分化腺癌)と診断され,無治療で経過観察中に硬化局面が出現.初診時,腹部,被髪頭部および頸部に鶏卵大までの淡紅褐色硬化局面,両下眼瞼,頸部に皮下硬結を認めた.生検組織では真皮膠原線維間に索状あるいは孤立性に浸潤増殖する腫瘍細胞を認め,原発巣と類似していた.鎧状硬化局面を呈した転移性皮膚癌の本邦報告15例(1989〜2000年)のうち,胃癌を原発腫瘍としたものは5例(33.3%)と乳癌に次いで多かった.しかし,胃癌皮膚転移40例中,硬化型は12.5%と比較的少なかった.
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