Japanese
English
症例報告
Eccrine spiradenomaの1例—ケラチン発現の免疫組織化学的検討
Eccrine spiradenoma : A case report with immunohistochemical study of keratin expression
大西 誉光
1
,
小林 幹子
1
,
渡辺 晋一
1
,
高橋 久
1
Takamitsu OHNISHI
1
,
Motoko KOBAYASHI
1
,
Shinichi WATANABE
1
,
Hisashi TAKAHASHI
1
1帝京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Teikyo University School of Medicine
キーワード:
eccrine spiradenoma
,
ケラチン発現
,
免疫組織化学
Keyword:
eccrine spiradenoma
,
ケラチン発現
,
免疫組織化学
pp.753-755
発行日 1998年8月1日
Published Date 1998/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902638
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56歳,男性.約10年前より徐々に増大する右側頭部の小結節.20×22mm大のドーム状に隆起する充実性の淡紅色結節で,表面平滑で毛細血管拡張を伴い,一部は青色調.自発痛・圧痛はない.病理組織学的に真皮内から皮下にかけてヘマトキシリンに濃染する5〜6個の胞巣に分葉した腫瘍塊を認め,胞巣内では大型の明調な核を有する細胞と小型の暗調な核を有する細胞が入り組んだ細胞索を形成していた.ケラチン発現パターンを免疫組織化学的に検討したところ,自験例は真皮内汗管と分泌部の境界へ分化しているものと推測された.
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