印象記
フランス皮膚科学会(Journées dermatologiques de Paris, JDP)に出席して
西川 武二
1
1慶應義塾大学医学部皮膚科
pp.380-381
発行日 1996年4月1日
Published Date 1996/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901831
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フランス皮膚科学会(Journées dermatologiques de Paris, JDP)は毎年12月上旬の4日間に亘って,およそ3,000人を越す参加者の下に行われる.丁度,日本皮膚科学会総会に相当する学会で,4日間のプログラムは生涯教育講習会(有料)と招待講演,症例報告,研究演題に加えていくつかの総説からなる学術的プログラムで構成されている.今年の学会は例年よりやや早めの雪と日々拡大する交通ストライキの中,12月6日〜9日にパリの新科学産業都市La Villetteの会議場で行われた.私はこの学会へ出席する機会を得たので,フランスの皮膚科に興味を持つわが国の先生方の参考になればと考え,印象記を書くことにした.
私は欧州へ留学したとはいえ,それは英国であり,フランスの皮膚科およびフランス語に関してはほとんど無知で,僅かの単語と今回覚えたgreves(ストライキ)とneige(雪)以外は英語を通して集めた情報であることをお断りしておきたい.今回の学会長で,フランス皮膚科学会の総務であるBelaich教授によると,この悪条件の中,1500人以上の登録者があったことは特筆すべきであるという.
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