Japanese
English
症例報告
UVAおよびUVBの同時照射により病変を誘発できた慢性円板状エリテマトーデスの1例
A case of discoid lupus erythematosus with a lesion induced by combined irradiation UVA and UVB
太田 俊明
1
,
花田 勝美
1
,
橋本 功
1
Toshiaki OTA
1
,
Katsumi HANADA
1
,
Isao HASHIMOTO
1
1弘前大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hirosaki University School of Medicine
キーワード:
慢性円板状エリテマトーデス
,
太陽紫外線
,
紫外線誘発試験
,
サンスクリーン
Keyword:
慢性円板状エリテマトーデス
,
太陽紫外線
,
紫外線誘発試験
,
サンスクリーン
pp.176-178
発行日 1995年2月1日
Published Date 1995/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901449
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24歳,男性.初診の約1年前から顔面,上背部に境界鮮明な浮腫状隆起性紅斑局面が見られ,厚い鱗屑を付着.背部の組織では著明な基底層の液状変性,真皮上層の小円形細胞浸潤をみ,慢性円板状エリテマトーデス(DLE)と診断した.なお,抗核抗体,lupus band testは陰性であった.病歴より太陽光曝露と病勢間に濃厚な関連が認められたため,中波長紫外線UVB(2MED),長波長紫外線UVA(13.5J/cm2)の反復照射(3日間連続)による誘発を行った.その結果,UVA+UVBの重複照射部に,組織学的にエリテマトーデス様病変が再現された.DLE患者にはUVBのみならずUVAをも防御しうるサンスクリーンを勧めることが肝要と思われた.
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