Japanese
English
症例報告
Hodgkin病を合併した慢性円板状エリテマトーデスの1例
A case of discoid lupus erythematosus associated with Hodgkin's disease
鈴木 民夫
1
,
荻山 幸子
2
,
安江 隆
2
Tamio SUZUKI
1
,
Yukiko OGIYAMA
2
,
Takashi YASUE
2
1豊橋市民病院皮膚科
2名古屋大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Toyohashi City Hosuital
2Department of Dermatology, Nagoya University School of Medicine
キーワード:
慢性円板状エリテマトーデス
,
Hodgkin病
,
リンパ腫
,
oral florid papillomatosis
Keyword:
慢性円板状エリテマトーデス
,
Hodgkin病
,
リンパ腫
,
oral florid papillomatosis
pp.173-175
発行日 1995年2月1日
Published Date 1995/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901448
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慢性円板状エリテマトーデス(DLE)の経過中に,Hodgkin病を合併した1例を報告した.症例は41歳,男性.19年前に顔面,上肢にdiscoid patchが出現し,DLEと診断され,通院加療していた.3年前より,下口唇のdiscoid patch上に疣贅状結節が生じ,2ヵ月前より頸部に大豆大に触れるリンパ節を認めるようになった.口唇結節全摘,リンパ節生検をそれぞれ施行したところ,結節はoral florid papillomatosisであり,頸部リンパ節腫大はHodgkin病によるものであった.一般に自己免疫疾患の患者では,健常人に比べ,悪性リンパ腫に罹患する確率が有意に高いと言われているが,DLEは膠原病の一疾患でありながら,悪性リンパ腫の合併はきわめて稀である.本邦においては,自験例が初の報告である.DLEと悪性リンパ腫の合併について若干の考察を加えた.
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