Japanese
English
症例報告
陰茎に発生した静脈脈瘤
Venous aneurysm of the penis
大草 康弘
1
,
田中 信
1
,
溝口 良順
2
,
笠原 正男
2
Yasuhiro OOKUSA
1
,
Makoto TANAKA
1
,
Yoshikazu MIZOGUCHI
2
,
Masao KASAHARA
2
1静岡赤十字病院皮膚科
2藤田保健衛生大学医学部病理学教室
1Division of Dermatology, Shizuoka Red Cross Hospital
2Department of Pathology, Fujita Health University School of Medicine
キーワード:
静脈脈瘤
,
静脈拡張症
,
血液嚢胞
,
皮下腫瘤
Keyword:
静脈脈瘤
,
静脈拡張症
,
血液嚢胞
,
皮下腫瘤
pp.605-607
発行日 1994年6月1日
Published Date 1994/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901254
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59歳,男性の陰茎に発生した静脈脈瘤の1例を報告した.陰茎背面ほぼ中央に1.5×1.5×1cmの弾性やや硬の皮下腫瘤が認められ,組織学的に腫瘤は静脈が嚢腫状に拡張したものであり,内腔には血球が認められた.本症は極めて稀な疾患であるが,表在性病変の場合は皮膚科医が扱う機会もあること,また本症は血液嚢胞,静脈拡張症,静脈脈瘤と呼ばれているが,この中では臨床および組織学的所見より静脈脈瘤の名称が最も適切であることを述べた.
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