Japanese
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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1991
I 最近話題の疾患
恙虫病の分布
Distribution of tsutsugamushi disease in Japan
加藤 晴久
1
,
辻 卓夫
2
Haruhisa KATO
1
,
Takuo TSUJI
2
1星ヶ丘厚生年金病院皮膚科
2名古屋市立大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Hoshigaoka Koseinenkin Hospital
2Department of Dermatology, Nagoya City University
キーワード:
恙虫病
,
疫学
Keyword:
恙虫病
,
疫学
pp.30-33
発行日 1991年4月15日
Published Date 1991/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900332
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大阪府下に発生した恙虫病につき報告し,本病の地域分布,発生件数の変化について検討を加えた.患者は11歳,男子.1988年11月12,13日,大阪府下生駒山麓へキャンプに出かけた.11月21日38℃台の発熱,頭痛,全身倦怠が出現し,28日には全身に軽度の浸潤を触れる紅斑が出現した.29日の初診時,左腋窩部に虫の刺し口が認められたため,恙虫病を疑い,テトラサイクリン内服にて治療を開始したところ,著効が得られた.経過中Weil-Felix反応は陰性,間接免疫ペルオキシダーゼ反応および間接蛍光抗体法の結果より病原恙虫病リケッチアの型はギリアム株と診断した.寒い季節の発生より,フトゲツツガムシかタテツツガムシによる新型恙虫病と思われる.大阪府下の恙虫病発生はきわめてまれであり,これを報告するとともに,地域分布の変化について検討を加えた.
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