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書評 —著:安部 正敏—ジェネラリストのためのこれだけは押さえておきたい皮膚疾患
切手 俊弘
1,2
1彦根市立病院診療局
2彦根市立病院外科
pp.823
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204890
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「皮膚科はいろいろな皮疹をたくさん経験することが大切です」私が学生のときに,ある皮膚科の先生に言われた言葉です.当時,皮膚科のカラーアトラスを読んで皮疹の特徴を覚えたのですが,カラーアトラスには詳細な記載がないので,また別の教科書で,その疾患の診断や治療法を勉強したものでした.皮疹の種類があまりにも多すぎて,臨床を知らない私にとっては,その疾患の頻度などもわからず,必死に覚えただけで,結局忘れてしまうことがほとんどだったと記憶しています.
ジェネラリスト,つまり皮膚科の“非専門医”にとっての「これだけ知っておけばよい」99疾患がセレクトされていることが,本書のお薦めポイントの1つです.99疾患あれば,ジェネラリストが遭遇する日常の皮膚疾患は十分網羅されていると思います.逆に本書に掲載がなければ,専門医へコンサルトしてよいでしょう.
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