Japanese
English
症例報告
Adenoma of the Nippleの1例
A Case of Adenoma of the Nipple
宮川 淳子
1
,
加藤 安彦
1
,
杉本 純一
Junko MIYAKAWA
1
,
Yasuhiko KATO
1
,
Junichi SUGIMOTO
1横浜市立市民病院皮膚科
1Department of Dermatology, Yokohama Municipal Citizen's Hospital
キーワード:
乳頭腫瘍
,
adenoma
,
nipple
Keyword:
乳頭腫瘍
,
adenoma
,
nipple
pp.1025-1028
発行日 1989年9月1日
Published Date 1989/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204207
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42歳女性.2年前から右乳頭部に瘙痒性皮疹出現.徐々に結節状となり,中心部糜爛し出血することもあったため近医受診し,当科を紹介された.腫瘍は右乳頭部に14×14×8mmの赤褐色結節として存在し,中心部に5×6mmの糜爛を認めた.組織では,周囲組織との境界明瞭な管腔腺様構造を示す腫瘍塊が認められ,悪性像はみられなかった.adenoma of the nippleの診断のもとに腫瘍切除術施行.本腫瘍はあまり注目されていない疾患であるが,臨床的にはPaget病,組織学的には汗腺系腫瘍や乳管癌などとの鑑別を必要とし,基本的には良性腫瘍であるが,最近では悪性化例の報告も認められるため,文献的に若干の考察を試みた.
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