Japanese
English
症例報告
Acquired Fibrokeratomaの2例
Two Cases of Acquired Fibrokeratoma
福田 知雄
1
,
木花 光
1
Tomoo FUKUDA
1
,
Akira KONOHANA
1
1日本鋼管病院皮膚科
1Division of Dermatology, Nippon Kokan Hospital
キーワード:
acquired fibrokeratoma
Keyword:
acquired fibrokeratoma
pp.865-868
発行日 1989年7月1日
Published Date 1989/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204179
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60歳男の右環指および52歳男の左足底に生じたacquired fibrokeratomaを報告した.後者では発症より受診までの期間が1カ月と本症にしては非常に短かったが,組織学的にも真皮は軽度浮腫性で,正常よりもやや細い膠原線維が増殖しており,幼若な組織を思わしめ,本症の初期病理像を呈しているものと考えられた.自験2例を含む本邦報告76例の統計処理の結果,本症は圧倒的に男に多く,また外傷,刺激を受けやすい指(特に右手),趾(特に第I趾)に好発することが確認された.ただし明らかな外傷の既往のある例はわずか4例で,一時的な外傷よりも慢性の軽度の刺激が誘因ではないかと推察された.
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