Japanese
English
原著
Acquired Fibrokeratoma—3例の報告
Acquired Fibrokeratoma--Report of Three Cases
繁益 弘志
1
,
木村 俊次
1
Hiroshi HAN-YAKU
1
,
Shunji KIMURA
1
1国家公務員等共済組合連合会立川病院皮膚科
1Division of Dermatology, Kyosai Tachikawa Hospital
pp.373-377
発行日 1988年4月1日
Published Date 1988/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203881
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症例1:28歳,男.左環指側縁の指状突起性小結節.症例2:30歳,男.右中指指腹の指状突出性角化性小結節.症例3:56歳,男.左第1趾屈側の淡紅色,有茎性,先端部角化性の小結節.臨床的,組織学的に3例ともacquired fibrokeratoma (AFK)に一致する.しかしながらまた,全例に小血管の増生,拡張を認めるほか,症例2および3では肥満細胞が軽度増加し,症例3では増加した結合織細胞中に多核の結合織細胞が認められるなど,3例ともangiofibromaの組織学的特徴を多少とも示し,特に症例3はan—giofibromaに最も近かった.AFKには正常結合織に類する組織像を示すものと,an—giofibromaに類似するものとの少なくとも2型あること,およびその間に種々の段階のものが存在することを指摘した.
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