Japanese
English
原著
都立台東病院における最近7年間のSTDの統計的観察
Statistical Analysis of STD for Recent 7 Years in Taito Metropolitan Hospital
木村 太紀
1
,
広谷 哲也
1
,
小川 秀興
2
Taiki KIMURA
1
,
Tetsuya HIROTANI
1
,
Hideoki OGAWA
2
1都立台東病院皮膚科
2順天堂大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Taito Metropolitan Hospital
2Department of Dermatology, Juntendo University School of Medicine
pp.667-672
発行日 1988年7月1日
Published Date 1988/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203934
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昭和55年より昭和61年に至る7年間に都立台東病院皮膚科を受診したSTD患者を集計し,考察を加えた.全外来受診者中,STD患者の占める割合は,年平均4.7〜11.4%に達し,当院の特殊性を示した,梅毒は,最近2年間の増加が著しく,特に初期症状を呈するものの比率が高くなる傾向を示した.尖圭コンジロームも,同様に,最近の増加が著しく,昭和55年,56年に比し,昭和61年では約10倍の増加が認められた.一方,欧米で急上昇の陰部ヘルペスは,予想に反して微増状態であり,軟性下疳は,昭和57年を最後に見られていない.
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