Japanese
English
原著
陰茎硬化性萎縮性苔癬に続発した扁平上皮癌
A Squamous Cell Carcinoma Developed on Lichen Sclerosus et Atrophicus of the Penis
田端 英之
1
,
山蔭 明生
1
,
石川 英一
1
Hideyuki TABATA
1
,
Akio YAMAKAGE
1
,
Hidekazu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
pp.147-151
発行日 1987年2月1日
Published Date 1987/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203609
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59歳,男.包茎があり,35歳の時,輪状切開術を受けた.29歳頃より陰茎亀頭から包皮下面にかけて淡紅色萎縮斑が発生.48歳の時施行した生検皮膚の組織像は硬化性萎縮性苔癬からロイコプラキーへの移行の像を示した.そして59歳再診時には,臨床的に一部が角化性浸潤局面を呈し,組織学的に扁平上皮癌と確定した.文献的に,硬化性萎縮性苔癬は外陰部に生じた場合,ロイコプラキーを経て外陰癌に移行する頻度が高い.
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