Japanese
English
原著
脂腺母斑上に生じた脂腺上皮腫の1例
A Case of Organoid Nevus with Sebaceous Epithelioma
川名 万季
1
,
古賀 道之
1
Maki KAWANA
1
,
Michiyuki KOGA
1
1東京医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Tokyo Medical College
pp.761-764
発行日 1986年8月1日
Published Date 1986/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203513
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29歳,男.頭部の鶏卵大脂腺母斑上に脂腺上皮腫を併発した症例を報告する.組織学的所見では,腫瘍部は限局性で,大小不規則な小葉を構成していた.腫瘍細胞は,基底細胞類似の好塩基性細胞と胞体の明るい成熟脂腺細胞類似の細胞の2種から成り,前者が多数を占める.後者はSudan Ⅲ染色陽性であった.当教室では,過去15年間に組織検査にて脂腺母斑と診断された症例は38例.そのうち,腫瘍併発例は本例を含めて3例で,残り2例は脂腺腺腫であった.
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