Japanese
English
原著
Generalized Hair Follicle Hamartomaの1例
A Case of Generalized Hair Follicle Hamartoma
宮川 俊一
1
,
荒木 由紀夫
1
,
菅原 信
1
Shunichi MIYAKAWA
1
,
Yukio ARAKI
1
,
Makoto SUGAWARA
1
1警友病院皮膚科
1Department of Dermatology, Keiyu General Hospital
pp.247-251
発行日 1986年3月1日
Published Date 1986/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203422
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52歳,女性.約10年前より眉毛脱落に気付いた.脱毛は徐々に腋窩,外陰,頭部に拡大.顔面には蝶形脱色素斑を認め,眉部,鼻,鼻周囲,口囲には浸潤性局面,丘疹を認める.躯幹,四肢の毳毛は脱落している.多発性関節炎,肺炎様症状を繰り返しているが,重症筋無力症の症状はない,検査所見としては抗核抗体陽性,RAHA陽性,抗アセチルコリン受容体抗体陰性.組織学的に脱毛部,顔面小丘疹,浸潤局面とも毛嚢と連続性を有する基底細胞様細胞増殖像を認めた.以上より自験例をgeneralized hair folliclehamartomaと診断した.本症は1969年Brownらにより初めて報告されて以来,Ridley &Smithが1例の追加報告をしているにすぎず,我々が調べ得た限りでは本邦第1例と思われる.
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