Japanese
English
原著
Arteriovenous Hemangiomaの2例
Two Cases of Arteriovenous Hemangioma
伊藤 隆
1
,
吉江 治彦
Takashi ITO
1
,
Haruhiko YOSHIE
1信州大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Shinshu University School of Medicine
pp.145-148
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203201
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74歳男性の前腕および38歳女性の鼻部に生じたarteriovenous hemangiomaを報告した.ともに極めて徐々に増大し,自覚症状や圧痛を伴わない赤色調小腫瘤で,臨床的には血管腫と診断した.病理組織学的には真皮内に限局する血管腫で,構成する血管には狭い内腔と線維筋性の比較的厚い壁を有する動脈様血管と,拡張した内腔と薄い壁を有する静脈様血管とが含まれていた.GirardらおよびCarapetoらの報告を要約して本症の特徴を概説した.また本腫瘍の発生には動脈成分の関与が推測されることより,venoushemangiomaとするよりarteriovenous hemanglomaとする方が診断名としてより妥当と考えた.
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