Japanese
English
原著
Cutaneous Plasmacytosisの1例
A Case of Cutaneous Plasmacytosis
石井 則久
1
,
宮川 淳子
1
,
林 正幸
1
,
中嶋 弘
1
Norihisa ISHII
1
,
Junko MIYAKAWA
1
,
Masayuki HAYASHI
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
1横浜市立大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
pp.725-729
発行日 1984年8月1日
Published Date 1984/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203092
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66歳,女性.1年前より,ほぼ全身に自覚症のない直径5〜30mm,不正形の赤褐色〜暗褐色斑を多数認めた.組織学的には真皮,一部皮下組織に血管周囲を中心とするpatchyな形質細胞の浸潤を認めた.この形質細胞には異型性,分裂像を認めなかった.PAP法では,この形質細胞はIgG,IgA,κlight chain,λlight chainで陽性,IgMは軽度陽性,IgEは陰性所見を呈した.従って,多クローン性の形質細胞浸潤と結論した.また,STS陽性であったが,抗生物質内服療法による皮疹の変化はみられなかった.これらより本症例を皮膚に限局するcutaneous plasmacytosisと診断した.
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