Japanese
English
原著
壊疽性膿皮症の1例
A Case of Pyoderma Gangrenosum
八木橋 陽子
1
,
佐藤 静生
1
,
花田 勝美
1
Yoko YAGIHASHI
1
,
Shizuo SATO
1
,
Katsumi HANADA
1
1弘前大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hirosaki University School of Medicine
pp.345-348
発行日 1984年4月1日
Published Date 1984/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203025
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44歳女性の左下腹部に帯状の特異な形態の潰瘍をみた単発型壊疽性膿皮症の1例を報告した.検査成績では,皮疹増悪時に末梢血中単球(マクロファージ)の著明な相対的増加をみたほか,ベーチェット病で関連があるとされる,necrotizing factorの存在を示唆する実験成績および有機塩素の高い血中濃度がえられた.またツ反部には3週後に臨床的,組織学的にも腹部潰瘍に類似する小潰瘍が生じた.治療はステロイドおよびDDSの全身投与が奏効,約3.5カ月で瘢痕治癒している.
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