Japanese
English
原著
Eruptive Hidradenoma—とくにその疾患概念について
Eruptive Hidradenoma: Is it a clinical entity?
松本 光博
1
,
熊切 正信
2
,
三浦 祐晶
2
Mitsuhiro MATSUMOTO
1
,
Masanobu KUMAKIRI
2
,
Yusho MIURA
2
1旭川医科大学皮膚科学教室
2北海道大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Asahikawa Medical College
2Department of Dermatology, Hokkaido University School of Medicine
pp.433-440
発行日 1981年5月1日
Published Date 1981/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202423
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過去17年間に経験した,組織学的に汗管腫と確認された18例の症例を検討した.うち13例は皮疹が汎発しており,初発年齢の平均は20歳で,胸腹部に初発した.残る5例はいずれも眼瞼周囲に限局し,初発年齢は平均35歳であった.過去の文献報告例61例を調べると,いずれも汎発例で,初発年齢は平均17歳で,胸部に初発する例が最も多く,自験例の汎発例と同じ傾向を示した.以上のことから組織学的には区別がむずかしいが,臨床的に特徴のある胸腹部に多発する汎発例を汗管腫の一亜型として位置づけeruptive hidr—adenomaの名称で呼ぶ立場に賛成したい.
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