Japanese
English
原著
ステロイドの長期外用が誘因と思われる小児膿疱性乾癬
Pustular Psoriasis in Children: Caused by Prolonged Topical Use of Corticosteroids?
近藤 厚樹
1
,
瀬口 俊一郎
1
,
重見 文雄
1
Atsuki KONDO
1
,
Shunichiro SEGUCHI
1
,
Fumio SHIGEMI
1
1徳島大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Tokushima University
pp.225-228
発行日 1981年3月1日
Published Date 1981/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202388
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長期ステロイドの外用が誘因となったと思われる膿疱性乾癬の小児例を報告した.患者の1歳11ヵ月の男児で,生後5ヵ月頃頸部,大腿部に落屑性紅斑を生じ,再燃をくりかえしたが発症前約1年6ヵ月にわたりステロイドを外用していた.入院8ヵ月の間に5度熱発し膿疱が汎発化した.入院当初はやむなくステロイド剤を使用したが,4,5度目の再燃時にはステロイド剤に頼らず,解熱剤,抗生物質で治療し,皮疹は次第に改善し再燃をみていない.保存療法としてPUVA療法の併用も捨て難いと考えた.
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