Japanese
English
原著
皮膚筋炎の1例—直腸癌摘除により著明な改善をみた例
A Case of Dermatomyositis:improved by the surgical operation against the rectum carcinoma
塚越 葉子
1
,
平井 昭男
1
,
生冨 公明
1
,
加茂 紘一郎
1
Yoko TSUKAGOSHI
1
,
Akio HIRAI
1
,
Masaaki IKUTOMI
1
,
Koichiro KAMO
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
pp.149-154
発行日 1981年2月1日
Published Date 1981/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202376
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
皮膚筋炎は,内臓悪性腫瘍を合併することの多い自己免疫疾患とされ,両者の関連性については既に詳細に検討されている.従来皮膚筋炎に合併し易い悪性腫瘍としては,胃癌・肺癌・乳癌等が知られているものの,悪性腫瘍治療後の皮膚筋炎寛解度については,各種の論議のあるところである.自験例では,合併癌としては稀とされる直腸癌を併発し,外科的な治療により皮膚筋炎に伴う各種臨床症状あるいは臨床検査成績に著明な改善をみた.ちなみに当教室では,過去15年間に7例の皮膚筋炎を経験しているが,悪性腫瘍を検索し得た例は今回の1例のみである.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.