Japanese
English
原著
骨,関節結核を伴った真性皮膚結核症(皮膚腺病,尋常性狼瘡)の1例
A Case of Cutaneous Tuberculosis (scroluloderma and lupus vulgaris) Associated with Tuberculosis of Bone and Joint
中野 和子
1
,
谷井 司
1
,
細井 洋子
1
,
濱田 稔夫
1
Kazuko NAKANO
1
,
Tsukasa TANII
1
,
Yoko HOSOI
1
,
Toshio HAMADA
1
1大阪市立大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Osaka City University Medical School
pp.563-567
発行日 1980年7月1日
Published Date 1980/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202251
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
67歳,男,大阪市在住.右足に骨,関節結核を有し,皮膚には排膿,瘻孔形成を示す皮膚腺病と,ほぼ全身皮膚に尋常性狼瘡病変が30個も多発している症例について報告した.最近の医療水準の高くなった生活状況下において,1個体に2型の真性皮膚結核(皮膚腺病,尋常性狼瘡)が同時にみられ,さらに尋常性狼瘡も多発性に生じている重症型は非常に稀である.そして近年においてもなお医療機関への受診の遅れや,診断の誤りもみられるので,本症に対する対策をおろそかにすることは出来ないものと考えられた.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.