Japanese
English
原著
Necrobiosis Lipoidicaの1例
A Case of Necrobiosis Lipoidica
細井 洋子
1
,
鈴木 伸典
1
,
濱田 稔夫
1
,
長濱 萬蔵
2
Yoko HOSOI
1
,
Shinsuke SUZUKI
1
,
Toshio HAMADA
1
,
Manzo NAGAHAMA
2
1大阪市立大学医学部皮膚科学教室
2大阪市立城北市民病院皮膚科
1Department of Dermatology, Osaka City University Medical School
2Division of Dermatology, Osaka Municipal Shirokita Hospital
pp.443-446
発行日 1980年6月1日
Published Date 1980/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202230
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39歳,女性.約2年前より右下腿前脛骨部に自覚症状のない紅斑性浸潤性皮疹を生じ,徐々に拡大し,約1年前より左下腿にも同様の皮疹を生じ,初診時には栂指頭大から手掌大の暗赤色浸潤性局面を認める.一般臨床検査成績では軽度の肝機能障害がみられる以外は異常所見はなく,空腹時血糖は100mg/dlである.組織学的には類壊死の所見とそれを取り巻くpalisading granulomaが著明にみられた.本症例では糖尿病に対する更に詳しい検索を行い得なかったが,現在までの本邦報告例42例とともに統計的考察を行い,最近の糖尿病診断法の進歩から,今後,更に糖尿病合併率の上昇が予想され,本症例も糖尿病に対する十分な検査および経過観察の必要性が痛感された.
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