Japanese
English
原著
皮膚線維腫—臨床統計および病理組織学的検討
Dermatofibroma:Clinicohistopathological Observations
仲 弥
1
,
北村 啓次郎
1
Wataru NAKA
1
,
Keijiro KITAMURA
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科学教室
1Departmcnt of Dermatology, Keio University School of Medicine
pp.151-156
発行日 1980年2月1日
Published Date 1980/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202187
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昭和42年から昭和53年にいたる12年間に慶応大学皮膚科教室で経験された皮膚線維腫87例,103検体について臨床統計的及び病理組織学的に検討した.87例の性別は男30例,女57例で年齢は20歳代,30歳代に多く,単発69例,多発18例であった.単発例は四肢に多く,多発例は下肢,臀部に多い傾向を示した.組織像については線維成分の多いもの69例,細胞成分の多いもの13例,両成分が同程度にみられるもの21例であった.中には組織球腫と確認できたものが6例あり,いわゆる硬化性血管腫とみなしうるものは3例あった.またstori—form pattern, curlicue patternを各々6例に認めた.表皮変化については大多数が角質肥厚,表皮肥厚,基底層色素沈着等を示した.
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