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講座
SSSSをとりまく諸問題(V)—治療,発症機序,細菌学領域におけるSSSSおよびexfoliatinに関する報告
The Topics of Staphylococcal Scalded Skin Syndrome
平山 芳
1
Kaoru HIRAYAMA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
pp.844-850
発行日 1979年9月1日
Published Date 1979/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202120
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SSSSの治療
SSSSは症状が著明で重症感があるわりに経過は短かし,予後が良いので治療には一般に苦労しない.われわれの症例のなかにはただ外用剤のみで早期に軽快した例もあり,報告では抗ヒスタミン剤内服と外用剤のみで容易に軽快したものもある.しかしSSSSがexfoliation産生黄色ブ菌の感染によって発症すると考えられていることから先ず抗生物質を第一選択に全身投与するのが最も適当な治療法であることは勿論であろう.
外用剤は対症療法で良く,抗生物質や殺菌剤含有外用剤(ゲンタシン軟膏,バラマイシン軟膏,0.5%ピオクタニン亜鉛華硼酸軟膏など)を使用すれば良い.
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