Japanese
English
原著
Actinic Reticuloidの1例
A Case of Actinic Reticuloid
片山 一朗
1
,
西岡 清
1
Ichiro KATAYAMA
1
,
Kiyoshi NISHIOKA
1
1大阪大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Osaka University School of Medicine
pp.917-921
発行日 1978年11月1日
Published Date 1978/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201975
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56歳,男性.農薬によると考えられる接触皮膚炎罹患後光線過敏症出現し,露出部に自覚症状のない紅色小丘疹及び瀰漫性の潮紅を来たした.MEDの著明な短縮,BLB照射で紅斑出現し,モノクロメーターにより300〜400nmにわたる広範囲の光過敏を認めた.尿中ポルフィリン陰性.光貼布試験にて,農薬,石鹸,使用薬剤等全てに陰性.組織学的に細網症を思わせる所見を呈し,ポートリエの微小膿瘍に類似した所見を認めたため,Actinic re—ticuloid (ARと略す)と診断した.螢光抗体直接法にて,基底膜にC3の沈着を認めた.右前腕を1カ月間光遮断を行ったところ,皮疹の完全な消褪を見た.
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