Japanese
English
原著
リウマチ様関節炎患者にみられたReactive Perforating Collagenosisの1例
A Case of Reactive Perforating Collagenosis Observed in the Patient with Rheumatoid Arthritis
三和 敏夫
1
,
山田 晃司
1
,
森 俊二
1
Toshio MIWA
1
,
Koji YAMADA
1
,
Shunji MORI
1
1岐阜大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gifu University School of Medicine
pp.439-444
発行日 1978年6月1日
Published Date 1978/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201901
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24年来リウマチ様関節炎に罹患している70歳,彫刻業の男性の両手,左肘頭及び臀部に生じたreactive perforating collagenosisの1例を報告した.本症は1967年Mehreganらによって初めて記載されたが,今回の自験例の皮膚所見はその典型像と思われる.本症は穿孔性皮膚疾患(perforating dermatoses)のうちでは稀な疾患で,また他の類似疾患との鑑別が難しく本邦ではわずか1例しか報告されていない.外国例を含め文献学的には,本症は主として小児期に好発し,先天性素因が関係しているとさねるが,高年齢で発症した自験例の場合は長年のリウマチ様関節炎に高齢による老化も関係して結合組織の病的変化を起こし易い状態になっている所に外傷が加わって本症の発生へと繋がったものと考えられる.
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