Japanese
English
原著
毛孔性紅色粃糠疹の6例—特にその経過と治療に関する考察
SIX CASES OF PITYRIASIS RUBRA PILARIS : TREATMENT AND PROGNOSIS
西本 正賢
1
,
荒田 次郎
1
,
洲脇 正雄
1
Masayoshi NISHIMOTO
1
,
Jiro ARATA
1
,
Masao SUWAKI
1
1岡山大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Okayama University Medical School
pp.633-638
発行日 1977年8月1日
Published Date 1977/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201777
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親子例を含め毛孔性紅色粃糠疹6例の経過を追跡した.familial typeと思われる親子例では一時的に症状の改善はあつたものの皮疹はほぼ固定化して軽快傾向は見られなかつた.一方,adult typeと思われる4例のうち1例では約7カ月の経過で皮疹は消褪し以後再発なく,他の3例でも1〜3年の経過で皮疹の軽快傾向が認められた.
0.1%ビタミンA酸吸水軟膏の外用にて2例に,ステロイドクリーム外用にて1例に著効をみたが,いずれも外用中止によつて皮疹の再燃を来した.
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