原著
Herpes Gestationis
木村 恭一
1
,
益田 俊樹
2
Kyoichi KIMURA
1
,
Toshiki MASUDA
2
1香川県立中央病院皮膚科
2岡山大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Kagawa Prefectural Central Hospital
2Department of Dermatology, Okayama University School of Medicine
pp.1053-1058
発行日 1975年12月1日
Published Date 1975/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201526
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28歳初産婦,妊娠8カ月に発症した1例を報告し,併せて免疫組織学及び内分泌面から若干の文献的考察を行つた.自験例は1)皮疹の形態は多形滲出性紅斑に近かつた.2)ヨードカリ貼布試験は陰性,3)免疫組織所見では基底膜部にIgGの沈着と血中にもIgG抗体が見られ類天疱瘡のそれに近い所見であつた.4)血中ホルモン測定ではプロゲステロンの低値を認めた.5)治療はステロイドが有効,6)新生児は早産,かつ中等度黄疸を伴つていた.
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