Japanese
English
原著
Trichophyton VerrucosumによるKerion Celsiの1例
A CASE OF KERION CELSI DUE TO TRICHOPHYTON VERRUCOSUM
濱松 輝美
1
,
川村 太郎
1
,
池田 重雄
1
,
瀧沢 清宏
2
Terumi HAMAMATSU
1
,
Taro KAWAMURA
1
,
Shigeo IKEDA
1
,
Kiyohiro TAKIZAWA
2
1埼玉医科大学皮膚科学教室
2東京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Saitama Medical School
2Department of Dermatology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.563-567
発行日 1975年7月1日
Published Date 1975/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201455
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要約 70歳女子のTrichophyton verrucosumによるkerion Cclsiの1例を報告した.感染経路は患家で酪農業を営み,牛に接する機会があり,飼育していた和牛の顔面に表面粗糙で灰白色の鱗屑を付着した脱毛性皮疹が認められ,牛病毛からもTrichophyton verrucosumを同定し得たことから,牛からの感染と考えた.なおこの和牛の罹患は,北海道から移入した他の罹患牛からの感染であり,今後関東地方でも罹患牛の移入によりTrichophyton verrucosumによる人白癬が発生する可能性について言及し,併せてTrichophytonverrucosum感染症の臨床像について若干の文献的考察を加えた.
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