皮膚臨床—病理カンファレンス(3)
Trichoepithelioma:generalized type
池田 重雄
1
,
日野 治子
1
,
宮里 肇
2
1埼玉医科大学皮膚科
2都立墨東病院皮膚科
pp.480-481
発行日 1974年6月1日
Published Date 1974/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201320
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症例 28歳 男子
現病歴と現症 10歳頃より左眉毛部,左上頬部に粟粒大までの小丘疹発生,18歳頃には右顔面に同様な皮疹多発,同時に四肢,躯幹にも硬い皮下小結節が多発しているのに気付く.顔面正中部,即ち両眉毛部,鼻,鼻唇溝を中心に粟粒大乃至半米粒大の正常皮膚色乃至淡褐色充実性小丘疹が左右対称性に集族.頭部,両側耳前部,耳後部にも同様皮疹多発,耳後部では淡青褐色調を呈するものが混在,両側腎部より大腿外側にかけて,米粒大乃至小豆大迄の淡褐青色の小色素斑が多数粗に集籏,皮下に硬い小結節が触れる.右腋窩では,皮下に示指頭大及び小指頭大の弾性硬の皮下腫瘤を2コ触れる.手背,指背,足背にも米粒大から小豆大迄の硬い皮下小結節を散在性に認める.
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